東日本大震災の支援活動
Hospital Procedures
H23.3.11に発生した東日本大震災は、地震と津波による甚大な被害をもたらし、被災地域の人々の生活を一変させました。
多くの支援活動が行われている中、当院として出来る支援はないかと思案している時に、すでに支援されている方から、南三陸町の仮設住宅の方々の心と身体の健康が心配だということを聞き、「健康相談とリラクゼーション」という内容での支援を独自に取り組むことにしました。 不自由な生活の中で心身共に疲れ、「これから先の見通しがつかない・生き甲斐が無くなった。唯一、今の支えは支援の方々である」と聞かされ、私たち職員が少しでも役に立てればと、思いを一つにして被災地を応援する準備を始めました。
第1回支援 南三陸町仮設住宅の方を中心とした「健康相談とハンドマッサージ」
第2回支援 同地域にて「健康相談とハンドマッサージと肉まん作り」
第3回支援 同地域にて「健康相談とハンドマッサージ」
再三の南三陸町の訪問は少し時間が経過したころで、笑顔や笑い声も聞かれ、話すことや思い出すことすら嫌であった海の話を聞きました。
生活の一部であったこの海が、生活を一変させ見たくもなかったが、今やっと見ることができるようになったとのこと。つらい毎日で本当にはかりしれない心の痛みと苦痛を知らされました。
私たちが見た海は、あの日に大暴れした海とは思えない美しい海でした。
職員の中にも実家が被災し、3日間連絡がとれず大いに安否を心配し、その時の苦しさは今でも忘れられません。
その地域にも訪問し、地元のボランティアと共に墓地清掃・道路清掃などをおこないました。先祖代々の墓地をも失い、家族も失った状況を聞き、これからの支援について考えさせられました。
その他にも、支援活動としてチャリティーバザーを当院で行い、売上金は災害地に寄付し、また、飯能市で行われた「震災復興支援元気市」で南三陸・女川・閖上の特産品を販売し、近隣の市民の方々の協力をいただきました。
埼玉県で被災者の方を受け入れている加須市の旧騎西高校の双葉町の方々に少しでも楽しんでいただこうと「歌とお話しの会」のボランティアにも参加しました。
支援を通して少ない方々との出会いではありますが、何か力になりお役にたっていれば幸いです。
今回の震災復興の道のりは、かつての生活を取り戻すには多くの時間と努力が必要とされます。
私たち職員は3/11を風化させることなく、震災を忘れず被災地を応援し、今後も出来うる支援を行なっていく次第です。