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おりもののお悩み
おりものの状態は、女性の健康のバロメーターと言えるほど、大切なサインです。
しかし、デリケートな部分のことなので、なかなか人に相談しづらいという方も多いのではないでしょうか。
このページでは、おりものに関する様々な疑問や悩みを解決し、安心して婦人科を受診できるよう、詳しくご紹介します。
おりものの量が多い
生理前や排卵期など、ホルモンバランスの変化によっておりものの量が増えることがあります。
そのほか妊娠やクラミジアやトリコモナスなどの性感染症、子宮頸がんの初期の症状として、おりものの量が増えることもあります。
色やにおいが気になる
通常、おりものは無色透明から白っぽい色で、わずかに酸っぱいようなにおいがします。
普段と比べて色の変化や悪臭がする場合には、何かしらの異常が考えられます。
かゆみやかぶれ
おりものが原因で、外陰部がかゆみや赤み、腫れなどを伴うことがあります。
膣炎や生理用品、おりものシートのアレルギー、性器ヘルペスによってかゆみや痛みを伴うことがあります。
おりものに血が混ざる
排卵期に少量の出血が起こることがあります。
また、子宮の病気や子宮ポリープなどは、不正出血が最初の症状として現れることがあります。
おりものに関するお悩みの原因
ホルモンバランスの変化
排卵期、妊娠初期、月経前は女性ホルモンの分泌量が増えるため、それに伴いおりものも変化します。
また年齢によっても変化があり、20代後半〜30歳前半がもっとも増加します。
感染症
以下のような感染症が原因となることがあります。
感染症名 | 原因 | おりものの状態 |
---|---|---|
カンジダ膣炎 | カンジダ菌の過剰増殖 | 白く、チーズのような塊状になる |
細菌性膣炎 | 膣内の善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れる | 灰色がかった白色で、魚のような臭いがする |
トリコモナス膣炎 | トリコモナスという寄生虫の発生 | 黄緑色で、泡立っている |
思い当たる症状があれば、感染症の疑いがあります。
病気
子宮頸がん、子宮内膜症など、婦人科系の病気も原因となる場合があります。
これらの病気を放置すると、様々な合併症や健康への悪影響を引き起こす可能性があります。
薬の副作用
避妊薬や抗生物質など、服用している薬の影響で、おりものが出る場合があります。
薬が自分に合っていない可能性があるため、早めに受診しましょう。
婦人科を受診する前に
ご自身の症状について、より詳しく教えていただけると適切なアドバイスをすることができます。
おりものの状態を記録する
おりものの量、色、におい、粘度などを記録しておくと、医師に伝える際に役立ちます。
症状の詳細をまとめる
おりもの以外にも、かゆみ、痛み、出血などの症状がある場合は、それらの症状についても詳しく記録しておきましょう。
おりものの状態を記録する
いつ頃から症状が出始めたのか、どのような時に症状が悪化するのかなど、できるだけ詳細に記録すると、医師が原因を特定する上で役立ちます。
基礎体温を記録する
もし基礎体温をつけている場合は、その記録を持参すると、ホルモンバランスの状態を医師に伝えることができます。
過去に受けた婦人科の検査結果がある場合は持参する
過去の検査結果がある場合は、医師に提示することで、より正確な診断につながる可能性があります。
生理中を避ける
生理中は、おりものの状態が変化するため、正確な検査ができない場合があります。生理が終わってから受診するのがおすすめです。
最近あった体の変化
体重の変化、ストレス、性交渉など、気になることをメモしておくと、医師に相談しやすくなります。
婦人科での検査
必要に応じて、血液検査や尿検査、性感染症の検査などを行いますが、一般的に以下の検査を行います。
内診
おりものの量、色、におい、かゆみや痛みなどの症状について詳しく聞かれます。
外陰部や膣、子宮頸部を観察し、異常な部分がないか確認します。
おりもの検査
綿棒などでおりものを採取し、顕微鏡で観察したり、培養検査を行ったりします。
これにより、細菌やカビなどの感染症や、炎症の有無を調べることができます。
子宮頸がん検診
子宮頸がんの原因となるHPVの感染の有無を調べます。
超音波検査
子宮や卵巣の状態を詳しく調べます。
膣内にプローブと呼ばれる棒状の器具を挿入して行う経膣超音波検査と、お腹の上から超音波プローブをあてて行う経腹部超音波検査があります。

一人で悩まず、お気軽にご相談ください
女性の体の悩みはデリケートなものが多く、診療が必要かどうか悩まれる方も多くいらっしゃいます。 岡村記念クリニックでは、どんな小さなお悩みやご相談にも親身になって対応いたします。