治験について

薬の開発にはあなたのご協力が必要です

薬は、人の生命や健康を支えている大変重要なものであり、人類共通の財産といえます。 新しい薬がどのように開発されるかといいますと、まず実験室で新しい物質を作ったり、天然に存在するたくさんの物質の中から新しい物質を見つけ、試験管を用いた実験によって薬の候補を選び出します。
次にネズミやウサギ、サルなどの動物を使い、有効性や安全性などについて調べます。そうして最も薬としてふさわしいと期待される物質を選びます。 しかし、それだけではすぐに薬として使うわけにはいきません。
最終段階では、人の病気に役立つかどうかを患者さんに使っていただいて調べる必要があります。
なぜなら、人間と動物では体のしくみが異なりますので、 動物での結果をそのまま人間に当てはめることはできないからです。
このような、人での有効性や安全性などを調べる試験のことを「臨床試験」と いい、そのなかでも厚生労働省に医薬品として認可してもらうために行う臨床試験を「治験」と呼んでいます。
そして、この治験により薬の有効性と安全性が確認できれば、薬として発売され、病気の治療に貢献できるわけです。
そのためには、治験に参加していただく患者さんのご協力（ボランティア）が必要となります。
より良い医療のために、あなたのご協力をお願いいたします。

治験への参加はあなたの意思で決めてください

この治験に参加するかどうかは、あなたの自由な判断で決めてください。
また、参加に同意していただいた後でも、あるいは治験が始まってからでも、いつでも参加を取りやめることができます。
この治験への参加に同意いただけなくても、あなたが不利益を受けることは全くありません。

あなたのプライバシーは厳重に保護されます

この治験から得られた成績は、薬の試験を行っている製薬会社に文書で報告されますが、 あなたの名前などの個人的な情報は一切報告されません。
また、治験の関係者には守秘義務が法律で課せられており、あなたのプライバシーは完全に守られます。